
今回は再帰動詞について勉強するわよ

再帰動詞とは、主語が主語に対して行う動作の表現よ
再帰代名詞と組み合わせて使用するの

再帰動詞?
再帰代名詞?

まずは再帰代名詞を勉強してから
メインの再帰動詞について記載するわね
再帰動詞とは再帰代名詞と組み合わせて、自分が自分に対して行う動作表現の事
「再帰代名詞」
再帰代名詞とは、主語と動詞の目的語が一緒で、自分の行為が自分自身に
はね返ってくる場合、自分自身にあたる代名詞の事を言う

「私自身」「君自身」など
跳ね返る対象によって
人称が変わるの
再帰代名詞
単数 | 複数 | |
一人称 | me (私自身を) | nos (私達自身を) |
二人称 | te (君自身を) | os (君達自身を) |
三人称 | se (あなた自身を) (彼・彼女自身を) | se (あなた達自身を) (彼ら・彼女ら自身を) |

この6種類を動詞と組み合わせて
跳ね返る対象によって使い分けるの
再帰代名詞は人称と数によって変化し、動詞と組み合わせて使用する
「再帰動詞の活用」
・自分が自身に(代名詞が動詞の前)
再帰動詞は、主語の行為が主語自身にはね返ってくる動作の事

の組み合わせが基本となる

・再帰代名詞
・動詞llamar(呼ぶ、電話する)
を例に人称と数を表に記載してみたわ
再帰動詞の変化(例・llamar)
単数 | 複数 | |
一人称 | me llamo | nos llamamos |
二人称 | te llamas | os llamáis |
三人称 | se llama | se llaman |
例えば一人称単数の「me llamo」を例に再帰動詞の仕組みを図にすると

上記の図のようにllamo(一人称単数)がme(再帰代名詞の一人称)に影響を与えている
つまり、「私が私を呼ぶ」と自分自身に「呼ぶ」行為がはね返っている

日本語訳すると「私は(名前)と呼ぶ」になり、
この場合、自己紹介で使う文になるんだね

ちなみに、
過去や未来の事を言う場合は
動詞を過去形、未来形にすれば良いわ
「再帰代名詞 + 動詞」が基本形で、行為にあたる動詞が再帰代名詞に影響を与える
・自分が自身に(代名詞が動詞の後ろ)
動詞が不定詞(動詞の原形)の場合は語尾に代名詞を付けて一語になる
つまり

の組み合わせとなる
例


どんな時に
・「再帰代名詞 + 動詞」
・「動詞 + 再帰代名詞」
になるのか分からないよ!

大丈夫!
次から、どんな時に
どっちを使うか記載するわね
動詞が不定詞の場合は語尾に代名詞を付けて一語になる
(代名詞が動詞の前、後ろの使い分け)
再帰代名詞が動詞の前にくるか・後ろにくるかは、文章で活用方法が変わる
例として、動詞lavar(洗う)で比較してみると
・1、代名詞が動詞の前にくる例文
Yo me lavo el cuerpo |
(私は私の体を洗う) |
・2、代名詞が動詞の後ろにくる例文
Yo quiero lavarme el cuerpo |
(私は私の体を洗いたい) |

例文1はme lavoとなるけど
例文2はquieroと動詞lavarとは別に
動詞quererが文に入っているね

そう、分かりやすく言うと
・再帰動詞がメイン動詞なら例文1のme lavo
・再帰動詞がサブ動詞なら例文2のlavarme
の形になるの

そっか!
例文1はlavarがメイン動詞
例文2はquererがメイン、lavarがサブ動詞
その違いで形が変わるんだね
再帰動詞がメイン動詞なら動詞の前、再帰動詞がサブ動詞なら動詞の後ろになる
(代名詞が動詞の後ろに付く場合の補足)
代名詞が動詞の後ろに付く場合の文章について「私は私の体を洗いたい」と
例文を使って文章を書いて補足する
例文
Yo quiero lavarme el cuerpo | (私は私の体を洗いたい) |
| | |
Yo me quiero lavar el cuerpo | (私は私の体を洗いたい) |

2番目の例文を見ると
lavarmeのmeが離れているね

この2つの文章はまったく同じ意味になるから
どちらの文章を使っても正解よ
代名詞が動詞の後ろに付く場合の文章では、2つの方法がある
・相互的再帰用法
相互的再帰用法とは、「互いに〜する」と言う意味で使用する方法
例文
Tarou y Kanako se abrazan |
(タロウとカナコは互いに抱き合う) |
Nos escribimos cartas |
(私達は文通している) |

「自分が自分に」だけじゃなくて
「自分達が自分達に」とする事も出来るんだね
「自分達」「誰かと誰か」お互いに行う表現は相互的再帰用法を使う
・意味を強めたり、意味が変わる用法
動詞によって意味が強くなったり、意味が変わったりする
例「動詞ir」の場合(意味が変わる)
ir | (行く) |
↓ | |
irse | (立ち去る) |

再帰動詞の方が
より意味が具体的だね
例「動詞llevar」の場合(意味を強める)
llevar | (持って行く) |
↓ | |
llevarse | (持ち去る) |

確かに不定詞の時よりも
再帰動詞にした方が
表現が大きくなるね
動詞によっては、再帰動詞にする事で意味が強くなったり、意味が変わったりする
・肯定命令文
肯定命令文とは、「〜しなさい」など行動を促す命令の事
命令文はtú(君に)とvosotros(君達に)に対しての二通りだけである
また、肯定命令文は動詞の後ろに代名詞が付く
例・túに対しての命令
cállate(黙って) |
olvídate(忘れて) |

上記の例は「tú(君に)」に対しての命令文よ
赤文字が動詞となってて、後ろに代名詞が付くわ
肯定命令文は動詞の原形と同じ場所がアクセント位置として維持されるため
teが付いたとしてもアクセントの場所は変わらないので、アクセント記号を付ける
ただし、動詞によっては(例えばve{行くの命令形})teが付いても
アクセントルール「語尾が母音で終わる文字は、後ろから2番目の音節がアクセント」通りなら
アクセント記号を付ける必要はない

アクセントルールについてはここを読んでね
例・vosotrosに対しての命令
lavaos(君たち洗え) |
levantaos(君たち起きろ) |

上記の例は「vosotros(君達に)」に対しての命令文よ
赤文字が動詞となってて、後ろに代名詞が付くわ
vosotrosに対しての命令形はar動詞・er動詞・ir動詞すべてが語尾に「d」が付く
再帰代名詞osが付く場合語尾の「d」は脱落する

例えばlavad(洗うの命令形)に再帰代名詞osを付けると
lavadosから「d」が脱落して、lavaosとなるよ

ただし、例外で
id(行くの命令形)だけは
「d」が脱落せずidosとなるわ
肯定命令文は、túとvosotrosに対しての二通りだけ
「再帰動詞でしか使わない動詞」
動詞の中には、再帰動詞でしか使用しない動詞も存在する
動詞の例
arrepentirse(後悔する) |
quejarse(不平を言う) |

再帰動詞専用の動詞もあるんだね
再帰動詞でしか使用しない動詞も存在する
「自身に返ってこない再帰動詞」
再帰動詞は自分自身だけでなく、自身に返ってこない再帰動詞も使用できる
llamar(呼ぶ、電話する)を例にしてみると
Te llamo(君に電話する) |

通常の再帰動詞はteの部分が
meだったから自身に返ってきていたわね
図にしてみると


「私が呼ぶ(電話する)」が
「君に」に対して動作しているね
つまり、通常の再帰動詞と同じで、前に付く代名詞に対して動詞が影響を与える
ただ、これまでは代名詞は「再帰人称代名詞」と言われていたが
今回の場合では「直接目的人称代名詞」とカテゴリが変わる

カテゴリの名前は
頭の片隅に置いとくだけでいいわ
自分自身だけでなく、自身に返ってこない再帰動詞も使用できる
「まとめ」
・再帰代名詞
自分の行為が自分自身にはね返ってくる場合、自分自身にあたる代名詞の事 |
・再帰動詞
再帰代名詞と組み合わせて、自分が自分に対して行う動作表現の事 |
・再帰動詞の活用
1・相互的再帰用法(「互いに〜する」と言う意味で使用する方法) |
2・意味を強めたり、意味が変わる用法 |
3・肯定命令文の使用 |
・再帰動詞のその他
1・再帰動詞でしか使わない動詞が存在する |
2・自身に返ってこない再帰動詞の使用法もある |

お疲れ様!
以上で再帰動詞の勉強は終了よ

再帰動詞は使用頻度が高いし
文章にもよく出るから
ぜひ覚えてみてね!
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