研究6「定冠詞と不定冠詞」

学習・研究
リーナ
リーナ

今回は「定冠詞」と「不定冠詞

について勉強するわよ

アムエ
アムエ

定冠詞」と「不定冠詞」?

何それ?

リーナ
リーナ

これは名詞の前に置かれるもので

定冠詞  特定できる物を示す

不定冠詞  不特定な物を示す

などの役割があるの

性別や数、状況で形が変わるから注意ね

アムエ
アムエ

ええ、どういう事?

1つずつ、ゆっくり見てみよう!

定冠詞・不定冠詞は、特定できる物や不特定な物を示すなどの役割がある


「定冠詞」

定冠詞とは、話者同士が互いに認知・特定できる名詞の前に付く

・定冠詞のイメージ図

定冠詞イメージ
リーナ
リーナ

お互いが知ってる事について話す時などに

この定冠詞を使うわよ


・定冠詞の性数

単数複数
男性ellos
女性lalas
アムエ
アムエ

名詞の性別・数によって、定冠詞の形は変化するよ

名詞が男性形単数なら「el

名詞が男性形複数なら「los

単数複数で形が変わるから覚えないとだね!

リーナ
リーナ

名詞が女性形単数なら「la

名詞が女性形複数なら「las

単数複数で形が似ているから覚えやすいわね!

次からは、定冠詞を使う条件を詳しく記載するわ

定冠詞とは、話者同士が互いに認知・特定できる名詞に付き、性別・数で形が変わる


「定冠詞の条件」

・確かなもの、認知しているもの

確かに存在するもの認知できているものを示す際に定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

確かにあると分かる物

知っている物

の名詞に定冠詞を付けるわよ

単数形を使った例文

El gato de Miyuki es muy bonito
(ミユキのはとても可愛い)

アムエ
アムエ

「gato(オス猫)」なので男性形単数、

さらに話者はこの猫を知っている状況のため

定冠詞の男性単数形el」を付けるよ


複数形を使った例文

¿Dónde están las gafas de abuelo?
(祖父のメガネはどこ?)

リーナ
リーナ

「gafas(眼鏡)」は女性形複数、

さらに話者はこのメガネを知っている状況のため

定冠詞の女性複数形las」を付けるわよ

確かに存在するもの」「認知できているもの」に定冠詞を付ける


・時間、曜日、日付に付ける

時間曜日日付を言う際に定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

時間を示す際の数字

曜日

日付を示す際の数字

定冠詞を付けるわよ

・時間を言う場合の例文

Ahora son las cinco
(今は5時です)

アムエ
アムエ

cinco(5)」は複数形、

さらに「〜時」を意味する「hora」を含んでおり

女性形なので「las」を付けるよ

リーナ
リーナ

ちなみに「1時」だけは単数形

Es la una(1時)」

2以上が複数形になるのよ


曜日を言う場合の例文

Este restaurante cierra los lunes
(このレストランは、毎週月曜日が休み)

アムエ
アムエ

今回の例文だと、毎週店を閉めてる事について話しているので、

lunes(月曜日)」は単数形でなく、複数形として扱うため「los」を付けるよ

リーナ
リーナ

毎週は複数回になるから、定冠詞は複数形「los」になるわよ

ちなみに、

月〜金曜日は単数と複数は同じ形

土曜日(sábado)日曜日(domingo)は「s」が付く

ので覚えておいてね

アムエ
アムエ

土曜日は

単数「sábado」複数「sábados

日曜日は

単数「domingo」複数「domingos

と言う事だね!


日付を言う場合の例文

Mi cumpleaños es el diez de agosto
(私の誕生日は8月10日です)

アムエ
アムエ

diez(10)」に「〜日」を意味する「día」を含んでおり

男性形なので「el」を付けるよ

リーナ
リーナ

diez (10)」は数字では複数形だけど

日付は、その日だけの1日になるから単数形

として扱うの

定冠詞の条件「時間」「曜日」「日付に付ける」、状況によって単数・複数が変わる


・色が主語や目的語になる場合に付ける

通常「」は形容詞だが、「色」を主語や目的語として言う際は冠詞を付ける

リーナ
リーナ

形容詞は「名詞を説明するためのもの」

つまり「色」が文のサブなら付けない

主語や目的語は「文の中心になる語」

つまり「色」が文のメインなら定冠詞を付ける

となるわよ

El azul es mi color favorita
(私の気に入ってる色はです)

アムエ
アムエ

azul(青)」は男性形なので定冠詞El」を付けるよ

リーナ
リーナ

ちなみに

「色」の1色を言う際は単数形 = el azul

「色」の系統を言う際は複数形 = los azules

になるわよ

アムエ
アムエ

「白って100種類あるねん」って場合は

複数形の定冠詞名詞になるって事だね

「色」を主語や目的語として言う際は定冠詞を付ける


・総称に付ける

何かの総称を言う場合、総称の前に定冠詞を付ける

リーナ
リーナ

総称とは「種類すべて」「ジャンル」みたいに

ひとまとまりの呼び名の事よ

単語例

El deporte(スポーツ[全般])
La cultura(カルチャー[全般])
リーナ
リーナ

総称「スポーツ」だったら

サッカー・バスケなど、スポーツと言われるもの

「ジャンル」を言う時定冠詞を付けるのよ

アムエ
アムエ

ちなみに、どの総称も

定冠詞 + 総称(単数形)

複数形じゃなくて単数形になるよ

何かの総称を言う場合、総称の前に定冠詞を付ける


・数えられないものが主語になる時

液体など、数える事のできない物が主語になる際に定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

液体や粉などは、数える事ができないわよね?

これらが主語になると総称と同じ扱いになる

だから定冠詞が必要になるのよ

例文

La leche es importante
ミルクは重要)

リーナ
リーナ

女性形名詞の「leche(ミルク)」が主語になっており、

さらに液体で、数えられないから定冠詞la」を付けるわよ

液体など、数える事のできない物が主語になると定冠詞が付く


・「〜風」と表す時

レストランなど「〜ふう」と付くメニューなどに定冠詞が使用される事がある

リーナ
リーナ

これはニュアンスによって付いたりするから

「そうなんだ」程度で覚えておけばいいわよ

huevos a la mexicana
(メキシコ風スクランブルエッグ)

アムエ
アムエ

「mexicana(メキシコの)」など女性形の場合、

さらに「〜風」と付けると「la」が付くよ

リーナ
リーナ

「fritos(〜焼き)」など男性形の場合、

冠詞は付けなくても「〜風」となるわよ

「〜ふう」と付くメニューなどに定冠詞が使用される事がある


・山、川、海、社名などに名前が付いている時

「〜山」「〜海」など、名前が付いている場合は定冠詞を付ける

アムエ
アムエ

「富士山」や「ナイル川」みたいに

名前が付いてたら定冠詞を付けるんだね

単語例

el popocatepetl(ポポカテペトル山)
リーナ
リーナ

名前が付いてるって事は

特定の山だから定冠詞が付くのよ

「〜山」「〜海」など、名前が付いている場合は定冠詞を付ける


・年齢を表す時

「〜歳の頃」などの年齢を表す際に定冠詞男性形複数を使用する

リーナ
リーナ

「〜歳の頃」は

1つの事柄じゃなくて

時期となるから複数形になる

compré esta ropa a los 15 años
(この服は15歳の頃買った)

アムエ
アムエ

años(〜歳)は男性形複数なので

男性複数形の「los」を付けるよ

リーナ
リーナ

ちなみに

自己紹介など、現在の年齢を言う際は

定冠詞を付けないので注意してね

「〜歳の頃」などの年齢を表す際に定冠詞男性形複数を使用する


・年代を表す時

「〜年代」など言う際に定冠詞男性形複数を使用する

リーナ
リーナ

「〜年代」は

1つの事柄じゃなくて

時期となるから複数形になる

los 90(90年代)
アムエ
アムエ

años(〜年)を含んでいて

時期を表しているから男性形複数だよ

なので、男性複数形の「los」を付けるよ

「〜年代」など言う際に定冠詞男性形複数を使用する


・敬称、称号

称号などを紹介、説明する際に定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

ある人の立場や称号を

紹介する場合に定冠詞を付けるわよ

el rey Hugo(ウゴ王)

アムエ
アムエ

「rey(王)」「Hugo(名前)」

敬称として前に「el」を付けるよ

リーナ
リーナ

ちなみに

呼びかける場合は定冠詞は付けないわよ

称号などを紹介、説明する際に定冠詞を使用する


・世界で1つしかないもの

地球や太陽など、この世界にたった一つしかない物に定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

この世に1つの物だから

特定のもの、なので定冠詞が必要になるの

el sol(太陽)
la tierra(地球)
リーナ
リーナ

皆が知ってる物だから定冠詞はいらない気がするけど

知ってる物だからこそ定冠詞を付けるべきって事みたいよ

この世界にたった一つしかない物に定冠詞を使用する


・呼びかけ以外で使う尊称

呼びかけの尊称は「Sr.・Sra.、Dr.」などあるが、呼びかけ以外で使う時は定冠詞となる

リーナ
リーナ

ある人の尊称を

紹介する場合などには、定冠詞を付けるわよ

例文1

El señor Tarou es mi profesor
タロウ氏は私の先生)

アムエ
アムエ

Dondoña」の尊称の場合は定冠詞ではなく、

Dondoña」だけを使うよ


例文2

los señores Tarou
(タロウさん一家)

リーナ
リーナ

「〜一家」と言う時は複数人なので

los」で表すわよ

呼びかけ以外で、尊称を使う時定冠詞を付ける


・ある事に対しての説明など

ある事について説明する時などに定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

「ある事」は特定されている事で

主語になるから定冠詞を付けるの

La silla es para sentarse
椅子は座るための物です)
リーナ
リーナ

全ての「椅子ジャンル」に言える事の説明だから

定冠詞を付けるわよ

ある事について説明する時などに定冠詞を使用する


「定冠詞の注意点」

定冠詞には、単数の女性形名詞の中で「a」か「ha」で始まり、

その上にアクセントが付く場合は「la」の代わりに「el」を置くルールが存在する

リーナ
リーナ

どうして、このようになるかと言うと

la a~」や「la ha~」では発音しにくいからなの

そのために冠詞だけは性別を変えるのよ

リーナ
リーナ

ただし、複数形になると

女性形の冠詞「las」に戻るわよ

el agua(水)

リーナ
リーナ

agua(水)」は女性名詞だけど、

名詞の最初が「a」で始まって

語尾「a」で終わってるわね

アムエ
アムエ

これをアクセントルールにすると

母音で終わる語は、後ろから二番目の音節にアクセント

の条件に当てはまるね

女性名詞だが男性形定冠詞をつける場合
リーナ
リーナ

「a」で始まるし「アクセント」も付いてるから

女性名詞だけど「el」を付ける事が適用されるわね


他の例

el haba (そら豆)

アムエ
アムエ

最初が「ha」で始まり、

「アクセント」も付いてる

だから定冠詞「el」だね


el agua tibia(生ぬるい水

リーナ
リーナ

「agua」自体は女性名詞だから

「tibida(生ぬるい)」はそのまま女性形の

形容詞に変化するわ

女性形名詞で「a」「ha」で始まり、アクセントが付く場合は「el」を置く


「不定冠詞」

不定冠詞とは、不確かな事や認知してないものの名詞の前に付く

・不定冠詞のイメージ図

不定冠詞のイメージ
リーナ
リーナ

不確かな事について話す時などに

この不定冠詞を使うわよ


・不定冠詞の性数

単数複数
男性形ununos
女性形unaunas
アムエ
アムエ

名詞の性別・数によって、不定冠詞の形は変化するよ

名詞が男性形単数なら「un

名詞が男性形複数なら「unos

単数複数で形が似ているから覚えやすいね!

リーナ
リーナ

名詞が女性形単数なら「una

名詞が女性形複数なら「unas

単数複数で形が似ているから覚えやすいわね!

次からは、不定冠詞を使う条件を詳しく記載するわ

不定冠詞とは、不確かな事認知してないものに付き、性別・数で形が変わる


「不定冠詞の条件」

・知らない、見たことない、あるか分からない事

知らない存在するか分からない事などを言う時に不定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

確かにあるか分からない物

知らない物

の名詞に不定冠詞を付けるわよ

例文1

Dice que hay un baño por aquí
(この辺りにトイレがあるらしい)

アムエ
アムエ

baño(トイレ)」は男性形単数、

さらに話者は本当にあるか確信が持てないため

不定冠詞の男性単数形un」を付けるよ


例文2

¿Tienes una llave?
持ってる?)

リーナ
リーナ

llave(鍵)」は女性形単数、

さらに話者は相手が鍵を持っているか知らない状況のため

定冠詞の女性単数形una」を付けるわよ

確かにあるか分からないもの」「認知していないもの」に不定冠詞を付ける


・大体の数、おおよその数を言う時

大体の数やおおよその数は、しっかりと把握できてない状態なので不定冠詞を使用する

Tengo unos libros de psicología
(心理学の本を何冊か持っている)

リーナ
リーナ

libros(複数の本)」は男性形複数、

さらに話者は「何冊か」と数を特定していないため

不定冠詞の男性複数形unos」を付けるわよ

大体の数やおおよその数を言う際に不定冠詞を使用する


・たとえ、比喩

比喩表現を扱う時などに不定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

比喩表現とは

物事を別のものに、例える表現の事よ

文1

como una hija
のよう)

リーナ
リーナ

「本当の娘じゃないけど、娘のように思う」

と例えた表現ね


例文2

como una Sauna
(まるでサウナ

アムエ
アムエ

「サウナみたいな環境」

と例えた表現だね

比喩表現を扱う時などに不定冠詞を使用する


・形容詞や「de〜」などの装飾語が付く場合

名詞に形容詞や、名詞の後ろに「de~」と装飾語が付く際に不定冠詞を使用する

リーナ
リーナ

形容詞は「名詞を説明するもの」

「de」が付く装飾語は「名詞を詳しく表現するもの」

不定冠詞を使用するわよ

例文1

Yuka es una estudiante nueva
(ユカは新入生です)
リーナ
リーナ

estudiante(学生)」に形容詞「nueva(新しい)」

が装飾されていて、さらに女性(ユカ)を指しているから「una」が付くの


文2

Yuka es una estudiante de psicología
(ユカは心理学科の学生です)

リーナ
リーナ

estudiante(学生)」に装飾語「de psicología(心理学科の)」

が装飾されていて、さらに女性(ユカ)を指しているから「una」が付くの

名詞に形容詞や、名詞の後ろに「de~」と装飾語が付く際に不定冠詞を使用する


「不定冠詞の注意点」

不定冠詞は、定冠詞同様に単数の女性形名詞で「a」か「ha」で始まり、

その上にアクセントが付く場合は「una」の代わりに「un」を置くルールが存在する

リーナ
リーナ

どうして、このようになるかと言うと

una a~」や「una ha~」では発音しにくいからなの

そのために冠詞だけは性別を変えるのよ

リーナ
リーナ

ただし、複数形になると

女性形の不定冠詞unas」に戻るわよ

un agua(水)

リーナ
リーナ

agua(水)」は女性名詞だけど、

名詞の最初が「a」で始まって

語尾「a」で終わってるわね

アムエ
アムエ

これをアクセントルールにすると

母音で終わる語は、後ろから二番目の音節にアクセント

の条件に当てはまるね

女性名詞だが、男性形の不定冠詞になる例
リーナ
リーナ

「a」で始まるし「アクセント」も付いてるから

女性形名詞だけど「un」を付ける事が適用されるわね


他の例

un haba (そら豆)

アムエ
アムエ

最初が「ha」で始まり、

「アクセント」も付いてる

だから不定冠詞「un」だね


un agua tibia(生ぬるい水)

リーナ
リーナ

「agua」自体は女性形名詞だから

「tibida(生ぬるい)」はそのまま女性形の

形容詞に変化するわ

女性形名詞で「a」「ha」で始まり、アクセントが付く場合un」を置く


「まとめ」

定冠詞と不定冠詞とは

定冠詞とは、話者同士が互いに認知特定できる名詞に付き、性別・数で形が変わる
不定冠詞とは、不確かな事認知してないものに付き、性別・数で形が変わる

定冠詞の条件

1・確かなもの、認知しているもの
2・時間、曜日、日付に付ける
3・色が主語の場合に付ける
4・総称に付ける
5・数えられないものが主語になる時
6・「〜風」と表す時
7・山、川、海、社名などに名前が付いている時
8・年齢を表す時
9・年代を表す時
10・敬称、称号
11・世界で1つしかないもの
12・呼びかけ以外で使う尊称
13・ある事に対しての説明など

不定冠詞の条件

1・知らない、見たことない、あるか分からない事
2・大体の数、おおよその数を言う時
3・たとえ、比喩
4・形容詞や「de〜」などの装飾語が付く場合

定冠詞・不定冠詞の注意点

定冠詞は、女性形名詞で「a」「ha」で始まり、アクセントが付く場合は男性形定冠詞を付ける
不定冠詞は、女性形名詞で「a」「ha」で始まり、アクセントが付く場合は男性形不定冠詞を付ける

リーナ
リーナ

お疲れ様!

以上で今回の勉強は終了よ

アムエ
アムエ

冠詞は日本語にないものだから

なかなか慣れないと思うけど

少しずつ理解してあげてね

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