今回は「命令形」について勉強するわよ
命令形とは、命令や依頼を表す動詞の形よ
命令形には、「二人称単数形(tú)」に対しての命令には
規則形と不規則形が存在するけど
その他は基本的に規則形と同じ形よ
まずは、
ar動詞・er動詞・ir動詞の
命令形を表にしてみたよ
- ar動詞の命令形
- er動詞の命令形
- ir動詞の命令形
- 不規則形の命令形
- 命令形の用途「命令する時」
- 命令形の用途「推奨する、忠告する時」
- 命令形の用途「説明する、指示する時」
- 命令形の用途「宣伝、PRする時」
- 命令形の用途「許可する時」
- 命令形における人称代名詞の位置とアクセント(代名詞が1つの場合)
- 命令形における人称代名詞の位置とアクセント(代名詞が2つの場合)
- その他の命令の仕方「直接法未来形で命令」
- その他の命令の仕方「過去分詞で命令」
- その他の命令の仕方「動詞の原形で命令」
- その他の命令の仕方「前置詞a + 動詞の原形」
- その他の命令の仕方「Nada de + 動詞の原形」
- その他の命令の仕方「Que + 形容詞」
- その他の命令の仕方「名前、呼称で呼ぶ」
- まとめ
ar動詞の命令形
ar動詞の命令形は、「二人称単数形の肯定」と「二人称複数形の肯定」以外は
人称によって「ar動詞(例:hablar)」の「-ar」の部分が変化し、「e~」から始まる形になる
また、不規則活用タイプの場合は「二人称単数形の肯定」は全然違う形になる場合もある
ちなみに「一人称単数形」だけ命令形はないわ
主語 | 肯定 | 否定 | |
一人称単数形 | yo | ー | ー |
二人称単数形 | tú | habla | no hables |
三人称単数形 | usted | hable | no hable |
一人称複数形 | nosotros | hablemos | no hablemos |
二人称複数形 | vosotros | hablad | no habléis |
三人称複数形 | ustedes | hablen | no hablen |
- 「接続法・現在形」を覚えると命令形も一緒に覚えられる
- 二人称単数形「(例)habla」は、直接法・現在形の三人称単数形「(例)habla」と同じ形(規則形の場合)
- 二人称複数形「(例)hablad」は、ar動詞の規則活用タイプも不規則活用タイプどちらも最後に「-ad」が付く
「命令形」を覚えるためのちょっとしたポイントだよ
er動詞の命令形
er動詞の命令形は、「二人称単数形の肯定」と「二人称複数形の肯定」以外は
人称によって「er動詞(例:comer)」の「-er」の部分が変化し、「a~」から始まる形になる
また、不規則活用タイプの場合は「二人称単数形の肯定」は全然違う形になる場合もある
ちなみに「一人称単数形」だけ命令形はないわ
主語 | 肯定 | 否定 | |
一人称単数形 | yo | ー | ー |
二人称単数形 | tú | come | no comas |
三人称単数形 | usted | coma | no coma |
一人称複数形 | nosotros | comamos | no comamos |
二人称複数形 | vosotros | comed | no comáis |
三人称複数形 | ustedes | coman | no coman |
- 「接続法・現在形」を覚えると命令形も一緒に覚えられる
- er動詞の規則活用タイプの二人称単数形「(例)come」は、直接法・現在形の三人称単数形「(例)come」と同じ形(規則形の場合)
- 二人称複数形「(例)comed」は、er動詞の規則活用タイプも不規則活用タイプどちらも最後に「-ed」が付く
「命令形」を覚えるためのちょっとしたポイントだよ
ir動詞の命令形
ir動詞の命令形だは、「二人称単数形の肯定」と「二人称複数形の肯定」以外は
人称によって「ir動詞(例:vivir)」の「-ir」の部分が変化し、「a~」から始まる形になる
また、不規則活用タイプの場合は「二人称単数形の肯定」は全然違う形になる場合もある
ちなみに「一人称単数形」だけ命令形はないわ
主語 | 肯定 | 否定 | |
一人称単数形 | yo | ー | ー |
二人称単数形 | tú | vive | no vivas |
三人称単数形 | usted | viva | no viva |
一人称複数形 | nosotros | vivamos | no vivamos |
二人称複数形 | vosotros | vivid | no viváis |
三人称複数形 | ustedes | vivan | no vivan |
- 「接続法・現在形」を覚えると命令形も一緒に覚えられる
- ir動詞の規則活用タイプの二人称単数形「(例)vive」は、直接法・現在形の三人称単数形「(例)vive」と同じ形(規則形の場合)
- 二人称複数形「(例)vivid」は、ir動詞の規則活用タイプも不規則活用タイプどちらも最後に「-id」が付く
「命令形」を覚えるためのちょっとしたポイントだよ
不規則形の命令形
不規則形の命令形は、主に「二人称単数形(tú)」に対しての場合にある
日常的に使われる「二人称単数形(tú)」
に対しての不規則命令形を表にしたわ
動詞の原形 | túに対しての命令形(不規則形) |
ser(〜である) | sé |
hacer(〜する、作る) | haz |
poner(置く、着せる) | pon |
salir(出かける) | sal |
tener(持つ、ある) | ten |
venir(来る) | ven |
decir(言う) | di |
上記の表のように微妙に変化する
動詞の命令形もあるので注意が必要よ
命令形の用途「命令する時」
言葉の通り、命令する際に使用する
例文
¡ven aquí!(こっちに来て!)
メキシコ人である僕の妻は
ペットを呼ぶ時に「ven」だけ使うよ
命令形の用途「推奨する、忠告する時」
推奨、忠告する際に命令形を使用する
例文
Bebe dos litros de agua al día(一日に2リットルの水を飲みなさい)
「bebe」は動詞beber(飲む)の命令形よ
命令形の用途「説明する、指示する時」
説明や指示を出す際に命令形を使用する
例文
Coloca dos tablas y apreta dos tornillos(2枚の板を置いて、2本のネジで閉めて)
「coloca」は動詞colocar(配置する)の命令形よ
説明書も命令形を使ってるらしいよ
命令形の用途「宣伝、PRする時」
何かの宣伝、PRの際に命令形を使用する
例文
¡Vista a nuestro restaurante!(私達のレストランに来るんだ!)
「vista」は動詞visitar(訪問)の命令形よ
CMなども命令形を使ってるみたいだよ
命令形の用途「許可する時」
何かを許可する際に命令形を使用する
会話例
自分:Perdone,¿puedo pasar?(すみません、通ってもいいですか?)
相手:Sí,pasa(はい、通って)
「pasa」は動詞pasar(通る)の命令形よ
命令形における人称代名詞の位置とアクセント(代名詞が1つの場合)
肯定命令の場合、目的格の代名詞(me{私を}te{君を}など)は
動詞の後ろに直結して一語になる
例1
Tráeme la carta(私にメニューを持って来て)
・「trae」は動詞「traer(持ってくる)」のtúに対しての命令形、
・「me」は一人称単数代名詞
「Tráe(持ってきて)」、「me(私に)」となるため「Tráeme(私に持ってきて)」となる
「Tráeme」の「á」に
アクセント記号が付くよ
「trae」のみなら、アクセント記号が付かないとしても
アクセントルールによって「a」が言葉のアクセント部分となる
「me」が後ろに付いても言葉のアクセント部分は変わらず保たれる
そのため「Tráeme」にアクセント記号が必要となる
例2
Cántanos una canción(私達に歌を歌ってくれ)
・「canta」は動詞cantar(歌う)のtúに対しての命令形
・「nos」は一人称複数代名詞
「Cánta(歌って)」、「nos「私達に)」となるため「Cántanos(私達に歌って)」となる
「Cántanos」の「á」に
アクセント記号が付くよ
「canta」のみなら、アクセント記号が付かないとしても
アクセントルールによって「a」が言葉のアクセント部分となる
「nos」が後ろに付いても言葉のアクセント部分は変わらず保たれる
そのため「Cántanos」にアクセント記号が必要となる
アクセントルールに関しては
この記事にまとめてるわ
命令形における人称代名詞の位置とアクセント(代名詞が2つの場合)
肯定命令の場合、目的格の代名詞(me{私を}te{君を}など)は
動詞の後ろに直結して一語になり、名詞を出さない文にする場合は
さらに、後ろに直結させて一語になる
例文
Tráeme la carta(私にメニューを持って来て)
例文では、「メニューを持ってきて」とハッキリした文章になるが
「私にそれを持ってきて」と名詞を入れない文にする場合
「私に」と「それ」の2つの代名詞が文章に出てくる事になる
この場合は
「間接目的語 + 直接目的語」
の順番に直結するわ
そのため、上記のような直結の一語となって使用される
指してる「carta」は女性形なので
直接目的語も女性形「la」となる
その他の命令の仕方「直接法未来形で命令」
少し厳しい感じに聞こえるため、現地では使用頻度はかなり低いよう
例
Harás lo que diga tu padre(お父さんの言う通りにしろ)
現地などでは、あまり使わない方がいいかもね
その他の命令の仕方「過去分詞で命令」
命令形じゃなく過去分詞で命令する場合
例
¡Sentados todos!(みなさん、座ったままで!)
相手はすでに座っている状態で
座り続けろとの命令だから
「過去分詞」を使うんだね
その他の命令の仕方「動詞の原形で命令」
動詞の原形だけでも命令として機能するようだ
例
¡Usar los zapatos!(靴を使って!)
その他の命令の仕方「前置詞a + 動詞の原形」
前置詞「a」の後ろに動詞の原形を置く
(例)
¡A bailar!(踊りましょう!)
その他の命令の仕方「Nada de + 動詞の原形」
「nada de + 動詞の原形」で「〜しないように」となる
(例)
¡Nada de correr en el pasillo!(廊下を走らないように!)
その他の命令の仕方「Que + 形容詞」
「que + 形容詞」の「que」は感嘆文であり、よく使用される
(例)
¡Que quieto!(じっとしてて!)
形容詞によっては命令形にならないものもあるわ
その他の命令の仕方「名前、呼称で呼ぶ」
こちらは日本でもよくある事で、相手の名前だけを呼んで叱ったりする場合と同じ
(例)
¡Tarou!(タロウ!)
まとめ
・命令形
・命令形は、命令や依頼を表す動詞の形
・動詞全般で変化部分は同じ形になるが、二人称単数形に対しては規則形と不規則形が存在する
・命令形の用途
1.命令する時
2.推奨する、忠告する時
3.説明する、指示する時
4.宣伝、PRする時
5.許可する時
・命令形における人称代名詞の位置とアクセント
1.代名詞が1つの場合、目的格の代名詞は動詞の後ろに直結して一語になる
2.代名詞が2つの場合、目的格の代名詞は動詞の後ろに直結して一語になり、
さらに、後ろに直結させて一語になる
・その他の命令の仕方
1.直接法未来形で命令
2.過去分詞で命令
3.動詞の原形で命令
4.前置詞a + 動詞の原形
5.Nada de + 動詞の原形
6.Que + 形容詞
7.名前、呼称で呼ぶ
以上で命令形の勉強は終了よ
コメント